レイアウトの基礎 その1「様式を選ぶ」

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なにしろデザインの勉強なぞしたことないのにデザインをしなきゃいけない場面というのは多々ありまして。。

そんな時用の自分用の覚書です。

ここで参考にしたのはちょっと(かなり)古いのですが、「7日間でマスターする レイアウト基礎講座」1998年発行です。

古くても基礎は変わらないと思いますので、まずはこれから手をつけていきます。

[フルカラー新装増補版]が2008年に発行されており、Kindle版も出ています。
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ふさわしい様式を選べばレイアウトは成功!

様式を決定づける8要素

8要素とは

  1. 視覚度
  2. 図版率
  3. 文字のジャンプ率
  4. 写真のジャンプ率
  5. グリッド拘束率
  6. 版面率
  7. 構成の3原型
  8. 書体のイメージ

1、視覚度

文字に対して、絵的な要素(イラストや写真など)がおこす視覚的な訴求力の強さのことを「視覚度」という。内容にマッチした「程度」が大切。

  • 低・・・格調高い、クール、堅いなど
  • 高・・・楽しい、親しみやすいなど

2、図版率

紙面に占める図(イラストや写真など)と文章の面積比を「図版率」という。50%前後が好感度が高い。90%を越えると無言の空間になり好感度が下がる。

  • 文字だけ・・・0%
  • 新聞の連載小説・・・30%

3、文字のジャンプ率

本文を基準にして、最も大きなタイトルとの字幅または字高で計算した大小比を「文字のジャンプ率」という。どんなページにしたいかを考えてふさわしいジャンプ率にする。

  • 低・・・上品、格調高いなど
  • 高・・・陽気、元気、楽しい、活気があるなど

4、写真のジャンプ率

紙面の中で一番小さな写真と最も大きな写真との比率を「写真のジャンプ率」という。人物写真を使う場合はトリミングにも注意。大きな面積にはアップ写真を使うと緊張感が生まれ、空間が広がる。

  • 低・・・穏やか、落ち着き、上品など
  • 高・・・シャープ、歯切れよい、切れ味が鋭いなど

5、グリッド拘束率 - 自由度

レイアウト用紙のグリッド線に沿ってレイアウトされた紙面はグリッドに拘束された紙面である。写真の外形(角版、裁ち落とし、ボケ、切り抜き)もうまく使い分ける。

  • グリッド拘束型・・・落ち着き、男性的、格調、静粛、厳粛など
  • グリッド自由型・・・自由、気まま、楽しい、女性的、元気など

6、版面率 - 余白量

版面は最初に決める基本要素。版面が大きければ四辺の余白は少なくなり、版面が小さければ余白が多くなる。版面率は余白量の別称である。

  • 余白が多い・・・上品、上質、高級など
  • 余白が少ない・・・情報あふれる、元気など

7、構成の3原型

組型には各々歴史的背景があり、固有のイメージと密接に結びついている。表現したいイメージに相応しい組型を選ぶこと。

  • 左右揃え型・・・合理的、標準的、ビジネス向きなど
  • センター揃え型・・・優雅、上品、格調高いなど
  • 自然型・・・自由、のびのび、元気、カジュアルなど

8、書体のイメージ

文字の大きさや書体には無言のメッセージが込められている。伝えたい内容にふさわしい書体を選ぶことが大切。太さや大きさ、字間や行間、字詰めもイメージを決める大切な要素。

  • ゴシック体・・・合理的で飾りがなく、スッキリとした理性的なイメージ
  • 明朝体・・・穏やかで古すぎず新しすぎない
  • 太い・・・男性的、元気、力強い、自信など
  • 細い・・・都会的、女性的、優雅、繊細など
  • 字間・・・文字と文字の間隔。ベタが標準だが、大きい文字でタイトルを組むときなどは調整する。
  • 行間・・・行と行の間隔。標準は2/3から全角。詰め過ぎると下品で読みづらくなり、広げると間延びする。
  • 字詰め・・・一行に入れる文字数。標準は20~30字。短いと次の行への移行がせわしなく、長いと続きの行頭が探しづらく読みにくい。

ふさわしい様式でないと伝えたい事が伝わらず、どんなに美しい形をつくっても効果がない!

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