デザイン指南書の中では、確実に「わかりやすい」&「デサインがよい」本でした。わたしのお気に入りです。
デザインの勉強をするのに、好きじゃないデザインのデザイン本だったらいまいち勉強にも力が入らないですもんね。
この本はヨイです。デザイナー1年生におすすめです。
デザインは、すべての人が必ず上達できます。
そのことを本書でお伝えできればと願っています。
それでは、デザインの授業、開校です!
– はじめに「デザイン入門教室」
いやいやいやいや、なんと心強いお言葉!
先生!ついていきます!
さて、やはり、デザインの基本ははずせません。以下の内容について章ごとに詳しく、なおかつわかりやすく解説してあります。
- レイアウト
- 写真と画像
- 配色
- 文字と書体
- 文章制作
- 情報の図式化(インフォグラフィック)
そして、1年生がやってしまいがちな「手をつけやすいところから思いつくままに作りはじめる」ではなく、デザインの基本的な制作フローについても教えてくれます。
基本的な制作フローは次のとおり
- 情報の整理
- レイアウト① 版面・マージンの設定
- レイアウト② グリッドの設定
- レイアウト③ 優先順位の適用
- レイアウト④ 強弱の設定
- 配色
- 文字・書体選び
- 情報の図式化
特に「7,文字・書体選び」が非常に面白かったです。
和文の中の欧文の上手な見せ方や見栄えの良いタイトルの作り方なんかはすごく参考になりました。文字って、普通に打つだけだと、何故か間延びして見えたり窮屈に見えたりして、これはいかがなものかとずっと思ってました。やはり、カーニングやフォントサイズの変更などを駆使して、見て気持ちの良い文字に仕上げているんですねぇ。
苦手だなと感じるのは「配色」、「情報の図式化」ですね。これはむずかしい。
配色については「キーカラーがひとつ決まっている場合に他の色はどうやって決めたらいいか?」を知りたいのですけど(たぶん機械的に決める方法がある気がする)、詳しくは書いてなかったです。配色についてはもっちょっと専門的な本を買ったほうがいいかもしれない。
情報の図式化も苦手です。文字で書いてある情報やデータを視覚的に表現して、図式化するってやつです。文章だけだと理解しづらい内容や複雑な数値データをわかりやすく図式化してより的確に読み手に伝えるってやつです!!
これ、すごく大事なことなんですけど、思いつかないんですよね。どうやって図式化するか。
はっ!文章や情報の読み込みが甘いんでしょうか!?
いい加減に読んでるんでしょうか!?
そうかもしれない。これは理解力とセンスが問われる大変な試練です。。。
というわけで、自分のデザインの何が微妙なのかもわからないデザイン1年生にやっぱりよんでほしい。
たぶん気づくこといっぱいあります。